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ワタナベのワタナベによるワタナベのためのブログ
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どうも、みなさん、こんばんわに(ガォ〜)!
本日も元気に更新です。
本日は新潟は土砂降り、しかも丁度出社、退社のタイミングでものすごく降られてしまい散々な日でした。
みなさんはいかがだったでしょうか。
さて、そんな本日ですが題して
「公卿・公家のはなし」 です。
それではいきましょう。
公卿・公家というとみなさんはどのような人物を思い浮かべるだろうか。
時代劇に出てくる麻呂のような人物や、アニメおじゃる丸の主人公・おじゃる丸みたいなものを想像する方が多いかと思われる。
勿論、そのイメージはほとんど正解なのだが、では実際に公卿とか公家って具体的になんなの?とお思いだろう。
なので、今回は少しこの公卿や公家にクローズアップして深掘りしてみようと思う。
く‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【▽公×卿】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 公 (こう) と卿 (けい) の総称。公は太政大臣・左大臣・右大臣、卿は大納言・中納言・参議および三位以上の朝官をいう。参議は四位も含める。「大臣公卿」と連ねていう場合は、卿のこと。公家。上達部 (かんだちめ) 。月卿 (げっけい) 。卿相 (けいしょう) 。
(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/60812/meaning/m0u/より引用)
これが、公卿の説明。
く‐げ【▽公家】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 朝廷に仕える人々。公家衆。
2 朝廷。朝家。おおやけ。
3 天皇。主上。
(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/60892/meaning/m0u/より引用)
そしてこれが公家の説明。
この2つの言葉を並べただけでは分かりにくいと思うのでここから解説をする。
まず、【公家】であるが元々は天皇や国家などを意味する「公(おおやけ)」を意味するもので、それが次第に朝廷の上層の官人を指すようになった。
源氏や平氏のように武士が台頭するようになると【武家】に対するかたちとして【公家】という意味あいが強くなったとされる。
そして、【公卿】は【公家】の中でも官位の高い官人のことを指した。一般的に【公卿】は天皇直属である「太政官※」であり、国政の中心の存在であった。つまりは、【公家】は総称であり、その中に【公卿】と呼ばれる官人がいると考えていただきたい。
《※だいじょう‐かん〔ダイジヤウクワン〕【▽太政官】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 律令制で、神祇官 (じんぎかん) と並ぶ中央の最高行政機関。八省以下を統轄して政務を行った。長官は太政大臣で、これに次いで左右大臣があり、のちに内大臣が置かれた。事務局として少納言局・弁官局が付属した。おおいまつりごとのつかさ。》
(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/133483/meaning/m0u/より引用)
因みに公卿は官職でいうと、「摂政」、「関白」、「太政大臣」、「左右大臣」、「内大臣」、「大納言」、「中納言」、「左右近衛大将」までが定められていた。官位でいうと、一位から三位(官位は九位まで)までが「公卿」と呼ばれていたのだ。
四位以下は「公卿」ではなく普通に「公家」と呼ばれていた。例外として、四位の「参議」のみはみなしで「公卿」として扱われていたようである。
少し整理してみると、
【公家】➡︎天皇に使える者(官位に関わらず全員)
【公卿】➡︎公家の中でも官位が三位以上の者及び参議の者
ということになる。
前述したように、【武家】に対しての【公家】であるから中世の武士たちは官位を貰っても【公家】という呼ばれ方はしないのが一般的である。
また、公家と似たような言葉で【貴族】という言葉もあるが、いい機会なので少しこちらも見ていこう。
き‐ぞく【貴族】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 身分や家柄の尊い人。また、社会的な特権を世襲している上流階級に属する人。明治憲法では華族といったが、第二次大戦後消滅。
(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/52370/meaning/m0u/より引用)
これでは少し解りづらいか。
もっと具体的に言うと、【貴族】と呼ばれるには官位で五位以上を与えられたものを指す。
従って、「従五位下」までの官位を賜われた者は【貴族】と呼ばれたのである。
官位についてハテナ?の人がいらっしゃるかと思うが、簡単に言うとその人の社会的ランクであると認識をして欲しい。
この【貴族】は実は官位が五位以上であれば誰でも貴族と呼ばれるので「公家=貴族」ではない。
つまりは、武家でも貴族と呼ばれていたのだ。
武士で貴族というのはあまり想像がし難いと思うが、戦国時代や江戸時代には武士でも貴族が、たくさんいたのである。
関連して江戸時代に【公武合体】という政策を行うが、
こう‐ぶ【公武】 の意味
出典:デジタル大辞泉
公家 (くげ) と武家。また、朝廷と幕府。
こう‐ぶ【公武】の慣用句
こうぶがったい【公武合体】
江戸末期、朝廷と幕府とが一致して外敵の難を処理し、同時に幕府の体制の立て直しを図ろうとした構想。大老井伊直弼(いいなおすけ)の死後、老中安藤信正らが主張、和宮(かずのみや)降嫁が実現したが、のち、戊辰(ぼしん)戦争で討幕派に圧倒された。
(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/74878/meaning/m0u/より引用)
このように公家と武家を婚姻関係で結び、公武一帯で幕府を立て直しを図っていこうとしたことである。
この公武合体の意味を知ると明確に公家と武家で分かれていたのが分かるだろう。
と、色々と話も飛躍しすぎた感はあるが少しでも【公家】や【公卿】そして【武家】との違いがお分かりであろうか。
今回は特に意味なんて覚えなくて結構なので、これらの言葉はそれぞれ似ていても違う言葉なんだと、覚えていただければ幸いである。
個人的に私は「官位」について非常に関心があり(官位マニアです)、今回も官位の話が出たのでもっと話そうと思ったのだが今回はやめとこうと思う。これもまた別の機会に。
さてさて、本日は以上でございます。
似た言葉でも明確な違いがあるんですね〜。
これでみなさんも、日常で公家と公卿の使い分けができますね!
あ、そんな言葉使うことないか!
でも、現代でも「貴族」という言葉はよく使いますので街を歩いている時に「鳥貴族」の店舗を見かけた時には「あ、この鳥って貴族なんだ。官位は何位で官職はなんなんだろうか。弾正大弼くらいかな?」とか妄想して見てください。
え?そんな妄想しないって?
みなさんも官位の奥深さを学べばきっとそのような日が来ます。
是非この機会に官位・官職についても調べて見てください。
官位一覧表
このリンク貼っときますので見てみると面白いですよ。
それでは寝ます。
おやすみのむし(蓑虫)。
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